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和食調理人として寿司、和食、割烹、寿司、介護食、グループホーム施設などで幅広い経験を持つ。高級食材使用の和食から高齢者に優しい食事まで多様な人へ最適な調理が可能。
2015年に交通事故で脊髄を損傷し車椅子ユーザーとなり、絶望のどん底に落とされる。リハビリ訓練後に生活や社会復帰(就職活動)の困難を経験し、ユニバーサルマナーの浸透やインクルーシブな社会には程遠い現実を痛感。
2018年11月に「和食ダイニングわっ嘉」を開店し、高齢者、障害者、健常者が混ぜこぜになって利用できる心もバリアフリーになれる和食店を4年4ヶ月に渡って運営。
2023年7月から千葉県柏市の障害者就労支援施設で厨房そして調理指導職員として働いています。現在、また私の料理をご提供できるイベントを企画中です。
調理師としての活動を続けながらも、講演、ピアサポート(中途障害者、車椅子ユーザー対象)、各種イベント参画など共生社会実現のための活動も行っています。
わっ嘉風おうちご飯の簡単動画をアップします!
4月21日に Zoom勉強会「就労から始まるインクルーシブな社会」に参加しました。私も体験(受傷、リハビリ、社会復帰など)をご説明しましたが、他にも高次脳障害者の就労現場での事例紹介などの大変興味深い発表もあり、70名以上の参加者間で意見交換をいたしました。
私自身多くの学びや気づきも得られましたが、その中でも私と同じ脊髄損傷を負った方のお話が強く心に残りました。簡単に紹介します。高校生の時、転落事故で下半身不随になられた方ですが、場所は米国のボストンだったそうです。受傷後10日ぶりに意識が戻ったその場で医師とセラピストから下半身不随の告知をされ「下半身完全麻痺です。今後、歩くことはできません、だけど今までと何も変わらないです、出来ないことは方法を変えればいい、それでも無理ならば道具を使えばいい、そのための支援機器があるから」と言われたそうです。その後、理学療法士、作業療法士、看護師が様々な復帰への貴重な前例情報をくれて、更には多くの社会復帰事例を紹介している本も既にあったそうです。いろいろな障がいの方がどういう風にリハビリして、社会復帰して、実際にその後どうしているか、実は多くの選択肢があることなどなど。しかも、通った病院の地下に工場があり、そこでオーダーメイド的に支援機器を作ってくれたようです。驚いたのはその話は40年前の話だということ。日本との差に大変驚きました。
日本では、生活でも就労でも「障がい者が健常者向けの環境に慣れていく努力も必要」という側面があるが、米国などでは人の「障がい」が、生活や就労の「障害」になるべきではない、という発想が基本にあるようです。
障がい者の就労は本人、雇用者、医療ケア、社会復帰、バイアスを取り払うことなど複雑に絡み合って簡単ではないのですが、今回の参加者の輪が広がり、情報、意見、知恵を出し合い共有していきたいという小さな結論がありました。そして障害者の就労機会を増やすことで社会がインクルーシブなものに向かうのでは!出来ることから行動していきましょう、と参加者間で宣言し合いました。私も引き続きこの勉強会に参加し、インクルーシブ 社会実現に向けて貢献していきたいと思えたとても充実した機会となりました。
3月11日(土)にスターツおおたかの森ホールで開催された「福祉啓発ライブ2023」(主催:流山市民のチカラ実行会に登壇し「福祉啓発スピーチ」のラストバッターとして約15分間お話し致しました。
私自身の体験、苦しくても活動して自分の役割や居場所を作っていく挑戦が重要ということ、そしてそのような(怪我や病気での中途障害者の)挑戦に対して私自身もピアサポートしていきたいという考えをお伝えしてきました。